栗ごはん
実家の庭の真ん中に、
鉄棒と栗の木がありました。
今思い返すと、鉄棒が苦手な子供のために建てた鉄棒だったのか?
布団を干すための鉄の柵だったのか?思い出せませんが。
ほかにも砂場の上はぶどう棚になっていたり、桃、胡桃、姫林檎、キウイ、
実物の木が多く植えられていた庭でした。
秋になると栗が実り母が私の誕生日に
毎年栗ご飯を炊いてくれたことを思い出します。
その時はただ喜んで食べてましたが、
我が家は当時下宿屋をしていたので大量に作っていたと思います。
主婦になった今 手間がかかる栗の始末をして
毎年私の誕生日を祝ってくれた親心をとてもありがたく感じます。
両親が歳をとり、庭木の世話も困難になり
庭を駐車場にしたいからと栗の木を切ることを決めた母は私に電話をかけてきて、
栗の木を切ってもいいか?と聞いてきました。
私が嫁いだ後も、長い間の習慣で誕生日の頃には栗ご飯を炊いていた母。
それが時々冷凍されていて帰省の時に食卓を飾りました。
本当は栗の木を切ることが心苦しかったのでしょう。
私が快諾して、栗の木は無くなりましたが
栗の季節になると、母の栗ごはんと
このエピソードを思い出します。
当たり前なことは何もない♡