そもそも自然素材の家って、どんな家!?
太古より日本の家は、木や土、紙などで出来ていていました。自然素材の家は、天然の素材をそのまま使用するため、化学物質を使用する概念がありません。
天然木には調湿効果があり、珪藻土には調湿・消臭効果があります。
体感してほしい、自然素材の家。
これから家を建てる予定の方からご相談いただくと、はじめは今住んでいる賃貸住宅と比較しがちです。今支払っている家賃相当で、借りて住んでいる場所から自己所有の持ち家になればうれしい。そんな視点に偏った考えの方が多いです。
しかし、当社は家賃視点から健康に幸せ過ごしてもらう家づくりに視点を移してもらうことをお話ししています。
また、お客様に当社の建てたOBの方のお家に訪問すると、無垢のフローリングや漆喰の壁を体感いただくと、“あ、こんな暮らしができるんだ!”とゴールイメージがガラッと変わります。実際に足を運んでいただくと、空気感から印象が変わります。
合板フローリングやビニールクロスの壁紙が悪いとは言いません。当社でも、予算の都合上などから一部使用するケースはあります。
しかし、化学物質を極力使用していない家は、シックハウス症候群や化学物質過敏症、アレルギーやアトピーなど、健康への悪影響を極小限まで留めます。
そこに、当社が自然素材を積極的に採用する理由があるのです。
自然素材の家はメンテナンスが面倒!?
それでは自然素材の家ではどのようなデメリットがあるのか、ここでお伝えしたいと思います。
自然素材は、
- 天然素材のため、材質ひとつひとつにバラつきがある
- 天然の木材は、経年による変色や湿度変化による反りや曲がり、割れやねじれなどが生じることがある
- 珪藻土や漆喰は、ヒビ割れやひっかき傷に弱い
- 適度なメンテナンスを要する
こんな点が挙げられます。
さらに、建築側からの視点でお話しすると、
- 高い技術を要するため、職人を育てる必要がある
- 見えない工期に左右されることがあり平準化できない
- 建築物の仕上がりよりも、完成棟数を重視してしまう
このような事情もあり、住宅の工業化が始まりました。コストを抑えて建てられるのも納得ができます。
それでお客様が、喜んでいただけるなら、当社も嬉しいです。しかし、当社は建築物を高額消費財としてではなく、代々継承してきた技術と伝統を守り、何十年でも心地よい毎日が続く家造りにこだわっています。
また、お客様との打ち合わせを進めてゆく中で、一番多い相談が「どんなメンテナンスがあるのか不安」という内容です。
メンテナンスについて、当社ではお客様でもできる簡単なものであればコーチングさせていただき、当社で行うメンテナンスについてお話しいたします。そして起こりうるメンテナンスケースをお話しした上で自然素材のプランニングを行います。
ともに生活する、家族として
当社で建てる家は、消耗品としてお客様に提供しておりません。家族や地域を見守る、社(やしろ)。そして、共に呼吸し、生活している家族と考えています。
愛着が湧くほど愛おしく、家族の一員として生活をともにしていただけると大工冥利に尽きます。