鮫島純子さんの言葉

三嶋大社の金木犀が香り始めました。
想定外の長雨や猛暑、異常気象の中にあっても、まだ日本には四季があり
季節の花々は約束通り順番に私たちを楽しませてくれます。

先日、ある講座の資料(致知9月号)に、98歳のエッセイスト鮫島純子さんの言葉が記載されており、
心に響きましたのでご紹介しますね。

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私は「コロナと闘う」「撲滅」という闘争的姿勢で恐怖感を煽るのを冷静に踏みとどまり
「反省」が先ではないかと考えております。目先の便利さ、肉体的欲望の満足のために
一所懸命走って競争を続けてきた。そのことで随分恩恵を受けた私たち。
「もっともっと」の欲望は、エスカレートして空気を汚し大地、海、川、太陽への感謝を忘れ、
我が物顔に木を伐り山を削り、豊かな経済成長をよしとしてきました。今そのことへの反省を
促されている気がしてなりません。戦前に成人していた私はコロナ騒ぎの中で「神様から
使わせていただいている地球」や「肉体」への感謝を忘れ「使い捨て」「汚し放題」の最近の
人間の生き方を反省するばかりです。自分の欲にとらわれる世界から魂のレベルを
もう一段上げることが今私たち人間には求められているように思います。

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鮫島純子さんは、渋沢栄一氏のお孫さんです。今も現役で文筆や講演をされています。

行き過ぎた人間の欲望にブレーキをかける時がきました。