7年目の福島第一原子力発電所 (視察研修)

福島復興視察ツアー・2日目

東京電力福島第一原子力発電所視察

 

旧エネルギー館で東電の担当の方々と合流して最寄駅の富岡駅を経由し、

近隣の被災と復興の状況の説明も受けました。

富岡公園の慰霊碑
震災当時町の人に避難を呼びかけ犠牲になった車両が展示されています。
任務を全うした二人の若い警察官は亡くなっている(一人は行方不明のまま)

 

 

(被災当時のままの富岡駅を見ているので生まれ変わった富岡駅周辺に感動!)

大型トラックが多数行き来し県警のパトカーが警備(全国各地の県警が今も交代で担当)をしているゲートを越えて入場します。

 

厳しいセキリュティはもちろん、放射線管理区域の通行安全管理は法律でも義務付けられていますので、1人ずつガイガーカウンターを身につけます。
専用バスでは職員の方よりエリアごとに丁寧な説明がありました。

毎日何千人もの社員と様々な職種の作業員の方々の努力により、ハイスピードで工事が進んでいることがわかりました。

海辺の4機の原子炉建屋も、車中より間近で見ることができました。テレビ画面で何度も見ていて、東電事故の象徴となっていますが、未だ線量も高く中には人が近づくことができません。

・4号機は2014年12月使用済み燃料の取り出しが終了

 

現場ではあらゆることを想定し、様々な方法で安全を確かめながら世界中の技術を投入し廃炉へ向けての道すじを進めていました。

 

爆発の威力があの時のまま垣間見れる現状ですが、大型クレーンや技術革新により遠隔操作(無人)で工程は着実に進んでいるとのことでした。

 

あの日から7年の月日が経ち、かなりの地域が復興しています。

帰還困難区域も縮小されています。

 

福島第一原子力発電所も廃炉に向かって、はるかな道を着実に進んでいる事を感じました。

地震、津波、原発事故。大きな傷を負った福島ですが、人々の暮らしは前へ進んでいます。

帰りに通ったいわきの沿岸部 薄磯、豊間地区も見違えるようにきれいに整備されました。プールが瓦礫で溢れていた豊間中学も移転統合していました。

小名浜港は、大きなイオンができて被災前より栄えています。

大変貴重な経験でした。

ご参加の皆様、東電関係者の皆様ありがとうございました。

http://www.tepco.co.jp/decommission/